医学は大変進歩しており、HIVに感染しても適切な治療を行えば健康を回復したり、維持できるようになっています。そのために早期発見と治療が不可欠です。簡易的ですがHIV検査キットもありますので心当たりがあるならば使用してはいかがでしょうか。

HIV検査

子どもに影響及ぼす垂直感染を避けるにはHIV検査を

 垂直感染とは母から子へ感染することです。適切な方法をとらない場合、HIVウィルスに感染している母から子へ感染する確率は20%でしたが、現在では適切な治療をし、適切な対応がなされているため、感染率は2%に低下しています。
 わが国では感染を避けるために帝王切開が用いられる傾向がありますが、欧米では、薬でHIVウィルスの数を十分減らすことができていれば、出産方法で感染率は変わらないとしています。母乳で育てた場合の感染率は10%です。
 感染率が90%である血液製剤ほどでないとは言え、母親がHIVウィルスに感染していて、何の対応もなされない場合の垂直感染率は到底無視できないものです。垂直感染が起きた場合、子はそれからの長い一生、ずっと薬を飲み続けなければならず、その影響は測り知れません。垂直感染を防ぐ鍵は、母親の体内のHIVウィルスの量を減らすことです。医学のめざましい進歩によって、薬を服用すれば、HIVウィルスの量は相当程度減らせるようになっています。残念ながら、死滅させることはまだできませんが、検出できないほど減らすことができたケースもあります。ウィルスの数が少なければ、感染の可能性は相当低くなります。唾液や汗や涙にも、HIVウィルスは含まれていますが、それらでは感染しないのも、HIVウィルスの数が少ないためです。そのレベルまで薬でHIVウィルスの数を減らせば、垂直感染をほぼ防げることになります。
 そのためには、可能な限り早く感染の事実を知り、薬を服用し始めることです。病院では妊婦にHIV検査をおこなっているようですが、できればその前に、感染機会があった段階で、検査を受けるようにするべきです。