医学は大変進歩しており、HIVに感染しても適切な治療を行えば健康を回復したり、維持できるようになっています。そのために早期発見と治療が不可欠です。簡易的ですがHIV検査キットもありますので心当たりがあるならば使用してはいかがでしょうか。

HIV検査

クローン病であることはHIV検査の迷惑にならない

 クローン病は、免疫が暴走する症状であり、治療としては免疫を抑える方法をとります。そのため、免疫力が低下します。しかし、HIV検査では免疫力の低下度合いを見るのではなく、HIVウィルスへの抗体ができているかどうかで感染の有無を判断します。したがって、クローン病であることはHIV検査の迷惑にはなりません。
 クローン病の治療をしている場合は、免疫力が低下していますから、HIVウィルスに限らず、さまざまな感染症にかかりやすい状態ではあります。免疫力が通常より抑えられた状態であるため、よりいっそう、HIVに感染しないよう気をつけることが望ましいでしょう。HIVウィルスは、徐々に免疫細胞を破壊して、免疫力を低下させていきます。感染した段階ですでに免疫力が弱まっていたら、より不利な状態となり得ます。クローン病の薬と、HIVの薬との両方を服用することになりますので、その点からも、感染機会があった場合は、より早くHIV検査を受けることが望まれます。
 HIVに感染しても、現在は薬を一生飲み続けさえすれば、普通に日常生活が送れますし、死に至ることはなくなっています。しかし、強力な薬が開発されたからそうなったのであって、HIVウィルスが弱いものに変性したわけではありません。むしろ、HIVウィルスに感染してからエイズを発症するまでの期間は、短くなっています。HIVウィルスが注目され始めた30年前は、その期間は10年以上とされていましたが、現在では、1年から数年程度でエイズを発症したというケースも出てきています。HIVウィルスの威力は強くなっていると考えておいたほうがいいでしょう。早期発見は何よりも大事です。